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標準体と標準下体の境界領域に該当する危険度を有する人びとを境界体といい、境界体の人びとを対象にした生命保険を境界体保険といいます。
保険金額に上限が設定されるなどの制限が、境界体保険にはあります。
これら三グループに属する人びとは、生命保険契約の締結が可能という意味で、保険体・保険可能体と呼ばれます。
生命保険に加入することができないほど健康状態がすぐれない人びとは非保険体・謝絶体と呼ばれます。
保険契約者と被保険者の関係を基準にしたモデル生命保険契約では、保険契約者自身が被保険者になることが多く、これを自己の生命の保険契約といいます。
これに対して、保険契約者と被保険者が別人の場合、これを他人の生命の保険契約といいます。
他人の生命の保険契約で、被保険者の死亡が保険金支払いの条件になっている場合には、保険の悪用(保険金殺人など)を防止するために被保険者の同意が必要とされます。
経営者の死亡による会社の損失の補填や退職金・弔慰金を準備する目的で利用される、保険契約者と保険金受取人を会社、被保険者を経営者や幹部社員とする経営者保険は、他人の生命の保険契約の一例です。
保険契約者と保険金受取人の関係を基準にしたモデル生命保険契約では、保険契約者と被保険者と保険金受取人が必ずしも同一人である必要はありません。
たとえば、同じ家族の中で父が保険契約者であると同時に被保険者になり、子を保険金受取人とする生命保険契約が可能です。
この場合には、保険契約者と保険金受取人が別人ということになります。
これを他人のためにする生命保険契約といいます。
保険金受取人が保険契約者に対する債権者ということもありえます。
これに対して、保険契約者と保険金受取人が同一人物の場合を自己のためにする生命保険契約といいます。
被保険者の社会経済的な性格を基準にしたモデル通常、私たちは一人の消費者として生命保険に加入します。
保険契約者が消費者として自分自身と自分の家族の経済生活を守るために利用する保険を家計保険といいます。
これに対して、企業単位で従業員とその家族の生活の安定のために、企業が利用する保険を企業保険といいます。
生命保険としての企業保険は基本的に被雇用者を対象にした保険で、自営業者・農業者・学生など、被雇用者以外の人びとが、この保険の被保険者になることはありません。
従業員の在職中の経済的保障の確保を目的にした団体定期保険、従業員の退職後の経済的保障の確保を目的にした適格退職年金保険・厚生年金基金保険などの企業年金保険が、その代表格です。
勤労者財産形成促進制度に関する生命保険、いわゆる財形保険・財形年金保険も企業保険に加えてよいでしょう。
二〇〇一年に成立した確定拠出年金法に基づいて導入されることになった日本版四〇一(k)は、確定拠出年金の一種で、新しいタイプの企業年金保険です。
また、先に紹介した経営者保険も企業保険の一種です。
保険料の支払い方法を基準にしたモデル保険加入に際し、一括して全保険料を支払う生命保険を一時払い保険、保険加入後、一疋期間にわたって分割して保険料を払い続ける場合を分割払い保険といいます。
分割払い保険は、保険料支払いの間隔によって、さらに年払い保険、半年払い保険、月払い保険に区分されます。
このうち月払い保険では、一年分以下の数回分の保険料を一括して払い込むこともでき、これを一括払い保険料といいます。
保険料支払いの回数が多くなればなるほど、保険契約者が支払う保険料総額は多くなり、保険料を支払う回数が少なくなればなるほど、保険料が割り引かれます。
保険料の月払いと指定月増額を併用するボーナス併用払い、保険加入時に保険料の一部をまとめて支払う頭金制度などもあります。
保険金の支払い方法・回数を基準にしたモデル被保険者の生死を条件にして、保険金が一時金として一回かぎり支払われる生命保険を一時金保険といい、毎年、原則として一疋額の保険金が継続して支払われる生命保険(生存保険)を年金保険といいます。
年金保険は、年金が被保険者の生存期間中支払い続けられる終身年金と、一疋期間に限定して年金が支払われる有期年金・定期年金に大別されます。
また、年金受け取り期間中に被保険者が死亡した場合でも、一疋期間については年金の支払いが保障されている年金を保証期間付年金というのに対し、保証期間のない年金を、一七世紀のルイ一四世治下のフランスで独創的な年金計画を考案したイタリア人口レンツオ・トンチにちなんで、トンチン年金ということがあります。
また有期年金の一種の確定年金では、年金の支払い期間が保証期間と一致しており、被保険者の生死にかかわらず、年金が一疋期間支払われます。
保険金額の変動の有無を基準にしたモデル人間の生命・健康の価値は、本来、経済的な評価にはなじまないため、通常、生命保険では契約時に保険金額を一正賓に定めます。
これを定額保険といいます。
これに対して、保険相互会社と保険株式会社の比較性格・目的構成員意思決定機関創業資金・事業資金・担保資金会社に払い込まれる保険料の全部または一部を、定額保険の保険料とは区分した特別勘定に算入し、主に株式に投資し、その運用成果を保険金額に反映させて、保険期間中に保険金額を変動させる仕組みになっている生命保険を変額保険といいます。
変額保険でも多くの場合に死亡保険金については最低保証があります。
変額保険は、いわばハイ・リスク=ハイ・リターン型の保険です。
保険金額の増減を基準にしたモデル保険加入者の生活事情・生活条件の変化とともに経済的保障の必要額も一般に変化していきます。
保険金額が時間の経過とともに減少していく生命保険を逓減保険、増加していく生命保険を逓増保険といいます。
代表的な逓減保険としては、保険期間が経過するにつれて、死亡保険金が減少していく逓減定期保険があります。
代表的な逓増保険としては、時間の経過とともに、受け取る年金額が一疋割合で増えていく逓増年金保険があります。
契約者配当の有無を基準にしたモデル保険に固有の企業形態=相互会社方式の生命保険では、保険資金を投資運用した結果得られた収益の大部分を一定の基準に従って社員である保険契約者に分配しますこれを有配当保険といいます。
あらかじめ保険資金の投資運用による収益が得られることを見込んで、それに相当するだけ保険料を低く設定し、契約者配当を行わない保険を無配当保険といいます。
両者の中間的なモデルの準有配当保険では、通常の有配当保険よりも配当が少なくなる代わりに保険料が安くなります。
実際に生命保険会社が扱っている主要な保険種目の中から、前項では取り上げることができなかった、広く普及している代表的な生命保険と個性的な生命保険のいくつかを紹介します。
定期付終身保険と定期付養老保険生命保険加入後の一疋期間については、死亡保険金額が、終身保険金額を超えて、二〜二〇倍程度になっている終身保険を、定期付終身保険といいます。
新契約と保有契約の金額において定期付終身保険の占める割合が、近年は二分の一を超えています。
これに対して、保険期間中に死亡した場合に支払われる死亡保険金額が、満期まで生存していた場合に支払われる満期保険金額を超えて、二〜二〇倍程度になっている(生死)混合保険を定期付養老保険といいます。
定期付終身保険が普及するまでは、定期付養老保険の販売件数が最高という時期が長く続きました。

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